ギャラリートーク@ソニーストア銀座 終了しました
ソニーストア銀座でのギャラリートークが終了しました。
改めて、来ていただいた方々にお礼を申し上げます。
トークは、主に、写真するときに頭において欲しいこと。より深い楽しみに出会って欲しいこと、について話しました。会場でも言いましたが、これは本当の初心者に聞かせる話ではないんです。最初はだれかの真似でもいい、ひとつづつテクニックを覚えて、それを楽しむのもいい。楽しさを見つけてくれればいいと思うので、ちょっと難しいような話は、むしろ邪魔なものです。しかし、オザワの話を聞きに集まってくれるような方々は、もはや写真をやって長く、評価も得えているような人たちです。それで、そういった人たちが、ちょっと見過ごしているんじゃないかという話をしました。
東京ばっかり、なんだよ〜、という方のために、大阪と、多分名古屋でも、トークをします。東京でやったことをベースに、もっと深化して話しますから、楽しみにしてください。
今回は、待望の手話の同時通訳がついて、午後の部などでは十人以上の聴覚にハンディキャップのある方が、熱心に話を聞いて(見て)くれていました。その方達は、オザワの話とほぼ同時に、笑ったり頷いていたりしました。オザワは手話は不勉強で知りませんが、写真家なのでビジュアルでそのすごさがわかります。
トークでは、スナップ写真は「反射神経」が大事と思われているけど、実は「予測力」も大切で、反射神経だけでは決定的瞬間は撮れない、それが起こる、という予測があれば、その瞬間を捉える可能性がぐっと上がる。スナップに限らない、何を撮っても、写真とは、「予測力」と「反射神経」の細かな繰り返しの産物なのだ。という話をしましたが、この手話通訳の方たち(重労働なので、5〜10分ごとに二人の通訳が瞬時に交代する)は、実に目の前で、全神経を集中させて、その「予測力」と「反射神経」を高速で駆使し、オザワが落ち着いてしゃべるときには、ゆうっくりと静かに、オザワが、つい熱が入って力強くしゃべるときには、全身を揺らして、その熱気を伝えてくれていました。何しろ、オザワのことですから、話はあっちこっちに行く、それでも、先に書いたように、手話で話を見ている人たちは、他の耳が聞こえるお客さんとほぼ同時に、笑ったり、微笑んだり、頷いたりしてくれていました。オザワは喋りながら感動して、ああ、僕たちも撮影の時は同じだ。と涙ぐみそうになっていました。
えーっと、写真の話はなくて、手話の話になってしまったけど、また、みなさんの前で話すことはあるので、写真の話はそのときに。
いらしてくれた皆様、年寄りに優しかったソニーストア銀座の皆様。影で支えてくれたソニーマーケティングの皆様。銀座四丁目のカフェのお姉さん。皆様ありがとうございました。またお目にかかることを楽しみにしています。
ご報告とお礼でした。写真はトーク中のオザワと手話通訳。ストアのHさんが撮ってくれました。